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VOL42:南の島のDEEPな食材(H24.2.25)
喜界島をはじめとする奄美・沖縄の南西諸島では、本土では馴染みの無い珍味・食材が存在します。それら食材は殆どの地域で共通して食されていますが、中には喜界島でしか食されない珍味もあります。今回は本土ではなかなかお目にかかれない、ちょっと珍しい食材をご紹介します。島にお越しの際は是非食べてみてください!

沖縄や奄美諸島では定番食材
身が硬いので煮込んで調理!

 ヤコウガイはサザエの仲間で屋久島・種子島以南の温かい海域に生息しており、水深30m以浅の比較的浅い水路や岩のくぼみにいます。身の部分は刺身や煮物として食用にされますが、身が硬いので調理には圧力釜などが必要です。腸ワタは臭くて食用には向きません。貝殻は古くは螺鈿の材料として重宝され古くから工芸品に使われています。ちなみに夜行性です。南西諸島の居酒屋ではよく料理に出されています。
(調理法)・・・圧力釜で煮込む
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見た目が悪く調理が面倒だが、
食べたらクセになる高級食材
 
 
昨年「秘密のケンミンショー」でも紹介された見た目はかなりDEEPな食材です。クンマーの正式名称はヒザラガイと言います。食べる習慣があるのは日本では喜界島だけとの事です。ヒザラガイは種類も多く、喜界島に多くいるのは「ヒゲヒザラガイ」です。夜行性のため夜に採取すると岩からはがしやすいという特性があります。見た目はややグロテスクな感じですが、噛めば磯の香りがして病みつきになる味です。

(クンマーの下ごしらえ)

@圧力鍋にクンマーと水を入れ25〜30分煮る。
A背面の殻を向く(手でむける)
B周りの足(ケバケバした部分)をこすって取る
C背中(殻の内側に内蔵がある)の内蔵をとる。

栄養価が高く、美容、健康効果に優れた注目度NO'1の食材!
 喜界島のいたるところに天然の「青パパイア」が生えています。青パパイヤには植物には珍しい「タンパク質分解酵素」「糖質分解酵素」「脂肪分解酵素」が存在し、三大栄養素を分解する酵素をすべて含んでいます。美容効果に優れ、ダイエット効果、抗酸化作用、ガン予防、健康維持などの効果があります。
◆(パパイヤの下ごしらえ)
@水洗いした青パパイヤを縦半分に切り、大きなスプーンで中の白い種を取り除く。
Aピーラーで皮をむく。
B皮をむいたパパイヤをすりおろし器で千切りにする。
C千切りにしたパパイヤを水をはったボウルに入れてあく抜きをする。

独特な臭いがあるものの、滋養強壮効果に優れ、お祝いの席に用いられる食材!

 喜界島を代表する伝統食材です。山羊肉は牛肉や豚肉のようにスーパー、精肉店などで買えないので、ヤギを潰すところから調理するので、少々抵抗があるかもしれませんが、島民にとっては昔から親しまれてきたヤギ肉です。喜界島に来た時には是非食べてみてください。酒のつまみには最高です。ヤギ汁もオススメです。

◆(カラジュウリの作り方)
@背脂を炒めて油を出し、皮付きの肉を軽く炒める
A肉に油が廻ったら焼酎・島ザラメを入れて野菜(ニンニクの茎、キャベツ・切り干し大根等)を加え、しんなりするまで混ぜる。
B蒸した内臓を入れて蓋をし、5分ほど蒸し焼きにする。
C良く混ぜながら、皮付き肉が柔らかくなるまで30分ほど火にかけ、最後にヤギの血を入れてさらに混ぜる。
D最後に味噌や調味料などで味を整えて完成。

その名のとおり、食べたら長生きできると言われている、栄養価、健康効能に優れた食材!

 奄美、沖縄の南西諸島ではサクナという名で呼ばれています(和名:ボタンボウフウ)。主に九州南部から沖縄の海岸沿いに自生するセリ科の多年草で、葉が和え物や天ぷらとして食されています。一株食べたら1日長生きするというように、昔から健康食材として親しまれている植物です。近年、健康ブームにより有名になり、ネット上でも数多く販売されています。そのせいか喜界島ではめっきり数が少なくなっているようです。

(長命草に含まれる栄養素)

 ○カロチン・ビタミンC・ビタミンE…抗酸化作用
 ○鉄分やカルシウム、食物繊維…丈夫な骨と歯をつくる
 ○ポリフェノール…動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の予防

 
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