【注意】喜界島酒造では製造しておりません。



















南海日日新聞掲載分
 
    
(其之33)
中国のお酒の伝説

  中国では「酒は天の美禄」と言われます。これは紀元1世紀の史書「漢書」に見られる言葉で、「酒は天からの贈り物」という意味です。中国の酒造りは世界で最も古く、一説には殷や周の代に始まるといわれています。中国酒は大別して5種類に分類されます。
 一つは「黄酒」(ホワンチュウ)と呼ばれるもので、漢民族が紀元前から造り続けてきた伝統的な民族酒です。米やコーリャンなどの穀物で造られる醸造酒で餅麹を用います。濾過した清酒の場合でも色合いは黄色から褐色を呈するものが多く、それゆえ黄酒と呼ばれますが、麹の種類によって赤もしくは黒に近いものもあります。アルコール度数は15度程度で、これを長年熟成させたものを老酒(ラオチュウ)と呼びます。
 日本では長江以南の紹興地方で粳米と餅米から製造される紹興酒が有名ですが、その他には紅麹を用いた福建省の紅曲酒、黒麹を用いた烏衣紅酒、黍米を用いた長江以北の黍米黄酒などがあります。
 





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