このページでは酒にまつわる話や、エピソードなど書き綴っていきたいと思います。 
   
 
VOL2 :蒸留方法の種類と喜界島酒造のこだわり(H19.10.24)  
 
◆蒸留とは?

 喜界島酒造の焼酎を語る上で、最も理解していただきたいものが蒸留方法です。
現在、焼酎がブームとなり、味の傾向から言えば飲みやすく、さっぱりとしたものが主流です。言い換えるならば、米も、芋も、蕎麦も、
麦も、食物本来のクセや特徴が抑えられ、万人に受け入れやすいように製造されている。そんな感じです。別にそれが悪いというわけではなく、そのおかげで焼酎は広く世の中に知れ渡るようになりました。焼酎が苦手だった人にも飲んでみようという気持ちが生まれたかもしれません。
 喜界島酒造の目指す理想的な美味い焼酎とは、飲みやすいだけでなく、それ以上に原料の豊かな風味を活かしながら、すべてにおいて絶妙のバランスで造られている芳醇な酒だと捉えています。黒糖には黒糖の、米には米の、芋には芋の良さがあると思うのです。 喜界島酒造は創業大正5年以来、伝統に培われた技術と、惜しみない研究で黒糖焼酎を追求してきました。でもまだまだ通過点であり、さらなる高みを目指しています。
 それら焼酎の味を決める上で、最も重要になるのが蒸留方法ですが、蒸留とは簡単に言うと醪(もろみ:二次発酵の酒母に麹菌を加え、糖からアルコールを生成したもの)からアルコール成分を取り出す作業です。この蒸留が酒の味を大きく左右する部分と言えます。はじめに蒸留方法の種類と特徴を述べたいと思います。

連続式蒸留方法
(甲類焼酎)
連続式蒸留方法とは、明治時代に開発された蒸留方式で、醪(もろみ)を連続蒸留機で蒸留し、水で薄めてアルコール度数を調整する蒸留方法です。連続して蒸留できるので、大量生産が可能です。また、不純物がほとんど無い純度の高いアルコールを得ることができますが、アルコールの純度が高いため、無味無臭に近い焼酎になってしまいます。単体で飲むより、他の飲み物と混ぜて飲むのが主流です。
単式蒸留方法
(乙類焼酎)
単式蒸留方法とは、昔ながらの蒸留方法で、醪(もろみ)を単式蒸留機で蒸留し、水で薄めてアルコール度数を調整する蒸留方法です。一度しか蒸留できませんので、大量生産はできませんが、原料の味や香りが豊富に残り、個性的な味わいの焼酎ができます。銘柄ごとに味が違い、お湯割り・水割り・ロックで、焼酎自体の味を楽しむのに適しています。現在の焼酎ブームの火付け役となった本格焼酎はこの単式蒸留方法で造った乙類焼酎のことをいいます。

また、単式蒸留方法にはさらに「減圧蒸留」と「常圧蒸留」の2種類の蒸留方法があります。

単式蒸留をさらに分けると・・・
減圧蒸留方式 減圧蒸留方式は20年ほど前から始められた蒸留方式で、低温で醪を沸騰させることができるので、味や香りにクセが無く、飲みやすい焼酎ができます。通常、醪の沸騰する温度は90℃〜100℃ですが、醪の入ったタンクを真空にし、40℃〜50℃くらいの温度で沸騰させる蒸留方式です。
●常圧蒸留方式
(喜界島酒造)
常圧蒸留方式は昔から利用されてきた蒸留方式です。常温で醪を沸騰させますので、減圧蒸留方式とは違い、原料の味や香りが豊かに残り、個性的な焼酎ができます。昔ながらの伝統を残している蔵元は今もこの常圧蒸留方式を採用しています。
 
 
◆喜界島酒造が常圧蒸留方式にこだわる理由


 喜界島酒造は創業以来、常圧蒸留方式で焼酎の蒸留を行っています。この方法は醪(もろみ)から一回しか蒸留を行なわないため、原料から摂取できるアルコールの量が限られており、大量生産には向かない製法です。でも一番原料の風味を引き出せる手法だからこそこだわり続けています。その分技術力も必要になるし、リスクも大きくなりますが、それだけ素晴らしい焼酎が造れるわけです。

 多くの酒造会社が減圧蒸留方式を取り入れ、さらりとした味に傾倒していく中、喜界島酒造は昔ながらの黒糖焼酎の持つ風味、味、香りを大切にしたいと考え、常圧蒸留にこだわり続けています。
 
 今も昔もこれからも焼酎を愛するすべての人々のために・・・
 
 
 
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