このページでは酒にまつわる話や、エピソードなど書き綴っていきたいと思います。
     
VOL13: キャプテンキッド伝説 (H20.8.23)
トカラ列島の「宝島」に伝わる伝説

 喜界島酒造の商品にキャプテンキッドという焼酎があります。このネーミングの元になっているキャプテンキッドとは、17世紀中頃に実在したイギリス生まれの海賊の事で、本名はウイリアムキッドと言います。その海賊が昔、喜界島ではありませんが、鹿児島県トカラ列島の有人の島としては最南端に位置する「宝島」に財宝を隠したという伝説があるのです。トカラ列島のトカラは宝からきたという説もあり、また、英国の作家スティーブンソンの小説「宝島」のモデルになったとも言われています。島内には大小合わせて14の鍾乳洞があり、キャプテン・キッドの財宝の隠し場ではと、多くの“トレジャーハンター”が探索したこともあります。夢と浪漫が尽きない南国の小島ですが、最近になって有力な文献等が再発見された事により、再び注目されるようになりました。
実際と酷似する宝の地図

 1936(昭和11)年に発行されたアメリカの雑誌 「MODERN MECHANIX」に、キャプテンキッドが描いたとされる「宝島」の地図が掲載されました。そしてその翌年(昭和12年)アメリカ・コネティカット州サウシントンから一通の手紙が外務省宛てに届きました。その内容は「キャプテンキッドの隠した宝は日本の南西諸島のある島にある。見つけたら報酬をくれ」というものでした。この件はマスコミの知る事となりましたが、当時は戦前の不安定な社会情勢だったため、まともに採り合う人もなく、時代の影に埋もれていきました。しかしごく近年、この雑誌の現物がマスコミ関係者の手に入り、その記事の内容と実際の「宝島」の地形的特長が酷似していたことから、本格的な調査発掘をする事になり、その様子が放送されました。(日本テレビ系列24時間テレビ「愛は地球を救う」)
しかし、地図に基づき綿密な調査、発掘を行いましたが、思うような成果をあげる事はできませんでした。
浪漫は永遠に

 キャプテンキッドは、海賊として波乱に満ちた人生を送り、最後はニューヨークに戻ったところを捕らえられ、イギリスに送還され、その生涯を終えました。まあとんでもない奴だったみたいです。

 2007年12月13日、米インディアナ大学のチームにより、カリブ海のドミニカ共和国の保養地カサ・デ・カンポ沖にあるカタリーナ島近海で、キャプテンキッドが最後に乗っていたとされるクェダ・マーチャント号の残骸が発見されました(船の特徴がほぼ一致した)史説によるとニューヨークにクエダ・マーチャント号で戻ったところを捕らえられたとされているのに、何故カリブ海でその船が見つかったのでしょう?わざわざカリブ海に運んで沈める理由があったのでしょうか?ひょっとして逃走したのか?彼の行動に関しては謎は深まるばかりです。この答えの出ない謎が伝説となり、300年近く経った現在でも語り継がれている理由かもしれません。たまにはグラスを傾けながら300年前にタイムスリップして、大海原を駆け巡ってみては。もちろん飲む酒は樫樽で長期熟成した琥珀色の焼酎「キャプテンキッド」これでキマリ。
◆参考ページ : http://home.f01.itscom.net/yaeno/Cap.Kidd01.html
http://www1.tokara.jp/contents/profile/takara.html
http://www.tkes.co.jp/tes_blog/nagata_m/kaizoku/nagata_kaizoku.htm
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