このページでは酒にまつわる話や、いろんなエピソードなど書き綴っていきたいと思います。
     
VOL53: 乾杯は黒糖焼酎で(H26.7.2)
議会で奄美群島の伝統産業でもある黒糖焼酎の乾杯条例を制定

 平成26年3月25日に開かれた、第一回喜界町議会定例会最終本会議で、「喜界町黒糖焼酎による乾杯を推進する条例」が可決されました。一般的に酒宴では乾杯の時は「とりあえずビール」という人が多いと思いますが、この条例を制定することにより、島内では黒糖焼酎での乾杯を推進しようじゃないかという事です。最初の一口はビールが美味しいとか、いきなり焼酎を飲むのはきついなどのご意見もあると思いますが、くろちゅうの水割りもなかなか捨てたものではありません。一口目のくろちゅうもとても美味しいです!是非、お試しください!!

 ※これはあくまでも地産地消の推進を目的として制定されたものですので、強制ではありません。

  
  • 第1条(目的):この条例は喜界町(以下「町」という。)の特産品であり、奄美群島の伝統産業でもある黒糖焼酎による乾杯の習慣を広めることにより、黒糖焼酎の普及を通した焼酎文化への理解の促進に寄与することを目的とする。
  • 第2条(定義):この条例において「黒糖焼酎」とは、酒税法(昭和28年法律第6号)第3条第10号に規定する単式蒸留焼酎で、奄美群島内で製造されたものをいう。
  • 第3条(町の役割):町は、黒糖焼酎による乾杯の推進に必要な措置を講じるよう努めるものとする。
  • 第4条(事業者の役割):黒糖焼酎の生産を業として行う者は、黒糖焼酎による乾杯を推進するために主体的に取組むとともに、町及び他の事業者と相互に協力するよう努めるものとする。
  • 第5条(町民の協力):町民は、町及び事業者が行う黒糖焼酎による乾杯の推進に関する取組みに協力するよう努めるものとする。
地場産黒糖焼酎の推進へ               

 本条例を制定したことによって生駒議員は「本町で行われる酒宴の乾杯の儀式を喜界町黒糖焼酎で行い、町民みんなで盛り上げることによって、産業の育成、拡大、継承を図ることが肝要。さらに『シマ』独自の『もてなし』の食、踊りの文化をさらに広げていくことに繋がると確信している」と自信を覗かせる。 唯一、米麹と黒糖をブレンドした香り豊かで甘みのあるコクを楽しめ、黒糖を原料としているが糖分がゼロという黒糖焼酎。この条例制定をきっかけに、酒産業のみならず本町全体の振興に繋げてほしい。

※この条例は、あくまでも喜界黒糖焼酎の普及と焼酎文化への理解、本町の産業振興に寄与することを目的に制定されており、個人の飲み方を否定、強制するものではありません。
喜界島酒造おススメの飲み方

和製モヒート
少し長めのグラスに氷をグラス半分まで入れ、スペアミント一掴みと「すだち」か「かぼす」(喜界島産の地みかんなど他柑橘類でもよい)を入れ、「喜界島30度」と「炭酸水」を1:2の割合で入れる。(仕上がり度数は役10度)お好みでパウダー状の黒砂糖を大さじ1杯入れてください(但し、喜界島30度は黒糖の甘い風味があるので粉糖を入れなくても充分美味しい)
※スペアミントを軽く潰した方が、ほのかな香りが楽しめ、初めて飲まれる方には飲みやすいかもしれません。強く潰した場合はスペアミントのフレッシュな香りが口の中で広がります。


広報きかい6月号より抜粋
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