このページでは酒にまつわる話や、いろんなエピソードなど書き綴っていきたいと思います。
     
VOL47:蔵の歴史と焼酎造り(H25.1.31)
 
   〜蔵発祥から現在に至るまで

大正5(1916)年
杜氏の石川すみ子氏が旧喜界村・赤連(あがれん)で酒造所を創業。その頃、島内では以前より集落などで自家用の焼酎製造が行われており、石川杜氏は島内の酒造所で技術指導を行ったと言われている。
昭和42(1967)年
すみ子氏は二男の石川春雄氏に酒造所を承継、同時期に社名を石川酒造(株)とした。この石川酒造が喜界島酒造の前身となる。
昭和48 (1973)年
喜界島酒造(株)へ社名変更。代表銘柄を「喜界島」と改めた。
昭和53(1978)年
蔵を現在地へ移転。
平成14(2002)年
上園田慶太氏(現社長)が36歳の時、酒造部門を任される。
平成18(2006)年
上園田慶太氏が経営の全てを引き継ぐ。
平成21(2009)年
サトウキビの自社栽培を始める。

   〜自然を生かした綿密かつ丁寧な焼酎造り〜

黒糖焼酎の主原料黒糖は、自社で栽培しているサトウキビ以外に沖縄産などを使用し、不足分は海外産を使用しています。麹(こうじ)はタイ米を使用した白麹仕込み。タンクに仕込んだもろみは約30分〜1時間おきに温度や状態を確認し、よりよい発酵(はっこう)状態を保つために十分な注意を払っています。蒸留は、原料の風味と旨味を引き出す昔ながらの常圧蒸留(一部は除く)。とにかく丁寧な焼酎造りにこだわり、香り・旨味・味わいのバランスに優れた製品は、熊本国税局主催の焼酎鑑評会や鹿児島県酒造組合主催の鑑評会、ベルギーのモンドセレクション等、様々な大会で賞をいただきました。


隆起サンゴ礁の島である喜界島では、天水が石灰質の岩盤を浸透するうちにミネラル分を含んだ硬水となり地下洞に溜まります。蔵ではまず水にこだわっています。仕込み水に使用するのは、蔵から2キロ離れた山間部にある水源地の地下30メートから汲み上げた硬水です。豊富なミネラルが栄養となり、麹や酵母(こうぼ)の発酵を促してくれます。ところが、この水で原酒を割るとアルコールの刺激感が強調され、ミネラルが瓶内で焼酎の油脂分と化合してオリを作ってしまい味が悪くなるため、割水には軟水化処理した水を使い、ブレンド・瓶詰め・出荷しています。



蔵のこだわりのもう一つは貯蔵・熟成です。蒸留したての原酒は飲みにくく、じっくりと時間をかけて熟成することで芳醇な香りと円やかさへ変化します。喜界島酒造では工場内と屋外に総貯蔵容量約4000キロリットルの貯蔵タンクを所有し、貯蔵・熟成に力を入れています。各銘柄の味は、これらの原酒をブレンドして造られます。代表銘柄の「喜界島」は、1年以上貯蔵した原酒と長期熟成酒をブレンドし深みのある味わいに仕上げます。「しまっちゅ伝蔵」は、2年熟成の常圧蒸留酒。3年古酒がベースの「三年寝太蔵」は、本格古酒を手軽に味わえる銘柄として黒糖焼酎愛好家の中で最高の評価をいただいています。樫樽(かしだる)貯蔵の「キャプテンキッド」は、原酒を樽で熟成させ、明るい琥珀色とラムのような甘い香りが特長です。蔵の裏手の巨大なタンクでは、蔵人達が丹精込めて造った酒が出番を待っています。

    〜オンリーワンを目指して〜

蔵では島外産の黒糖から喜界島産の黒糖使用へのシフトを目的として、平成21年よりサトウキビの自社栽培を始めました。また、焼酎製造時に出来た焼酎粕はタンクローリーで畑まで運び、肥料として再利用しています。この焼酎粕には栄養分が含まれており、自社が所有する約1ヘクタールの畑には青々としたサトウキビが実っています。現在はまだ数量、コスト面など課題があるため焼酎製造には使用されていませんが、将来的には自社栽培のサトウキビから造った黒糖焼酎の本格生産に向け、畑を増やしていく予定です。
喜界島酒造株式会社
住 所:鹿児島県大島郡喜界町赤連2966−12
創 業:大正5(1916)年
蔵人数:26人
代表者:上園田 慶太(かみそのだ・けいた)
杜 氏:上園田 好一(かみそのだ・よしかず)
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