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ジンは大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とした蒸留酒です。ジュニパーベリー(Juniper berry、主にセイヨウネズの球果)の上に流すことによって香り付けがされているのが特徴で、日本の酒税法上はスピリッツ(蒸留酒)に属します。西ヨーロッパでは古くから知られているため、そのまま飲むだけでなく、カクテルの材料として最も多く使われています。
ジンが生まれた説として一般的なのは、1660年、オランダのライデン大学医学部のフランシスクス・シルビウス教授が、麦蒸留酒にジュニパー(杜松の実)で香りを付けたスピリッツを解熱剤として薬局で販売したところ、爽やかな飲み口と手ごろな価格が人気を博し、オランダの国民的なスピリッツ「ジェヌバール」として広く飲まれることになりました。
近年わかった事として、16世紀のオランダ・ジンの普及する以前に、11世紀にイタリアの修道士が、ジュニパーを入れたスピリッツを造っていたのが発祥とも言われています。オランダのジュネバ・ジンはこの原型を残したフレバード・ジンともいえます。
その後、オランダ王ウイリアム3世が、1689年にイギリス国王として迎えられると、オランダの国民酒ジンを普及させました。葡萄が穫れないイギリスでは海軍の御用酒として広がるなど、どんどん普及していきました。当時の英国の労働者は飲みやすいジンをたちまち気に入り、「ロンドン市民の主食」と言われるほどになりました。
やがて産業革命で連続式蒸留器の誕生により、現在のようなクリアでドライなジンが誕生しました。大きく分けて、ロンドン・ドライジンと海軍で愛飲されたプリマス・ジンの2系統に分かれます。さらに海を渡ったジンは、ドライでクールな味わいから、禁酒法時代のアメリカで愛飲されました。それからカクテルのベースとして広がる事になるのです。 |
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リュウグウに乾杯
南海日日新聞令和2年12月掲載分





喜界島の家庭菜園で実った島バナナです!
島バナナの喜界島での呼び名は方言で3種類あるようです、
一つ目:おがさわら・・・実が黄色くなってから食す
二つ目:ちゅうかん・・・実が青いうちでも食せる
三つ目:さんじゃく・・・実が青いうちでも食せる
丁寧に育てると大きく育つようです。
喜界島のバナナは輸入バナナより甘さが違うといわれます。 |



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